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インプラントの番組で紹介されていました

進化の歴史を見ればわかるように、まず単細胞生物が発生して、その単細胞生物も細胞内にDNAが散在している原核類から、細胞中央の核にDNAが集中している真核類へと変わったことから、多細胞生物が誕生している。 多細胞生物が多様化したのは、遺伝子DNAが突然変異などで多くの種類に分化した結果だ。
ということは、私たちヒトはもちろん、すべての生物は先祖となる生物から変貌しているが、遺伝子パターンは引き継いでいることになる。 この現象から、ある生物がもつ機能のわかった遺伝子と、同じパターンのヒト遺伝子が見つかった場合は、機能も似ている可能性が強い。
そこで他の生物のゲノムとヒトゲノムを突き合わせることで、機能の類推を行うことも大切な作業となる。 96年になって、「藍藻ゲノムの解析に成功」と「酵母ゲノムの解析完了」という2つの国内報告が相次いだ。
藍藻DNAの全配列を読み出したのは、千葉県と民間企業が共同出資で設立した木更津市の「かずさDNA研究所」で、3月に3517万ある塩基のペア(塩基対)の並びを明らかにしたと発表した。 他方、出芽酵母という酵母のDNA配列をすべて調べたのは欧州連合(EU)、アメリカ、カナダそして日本の共同研究プロジェクトで、日本では理化学研究所が担当している。
ちなみに酵母の塩基対は12.06メガベース、つまり1206万あり、そのなかには約6千の遺伝子が含まれていることがわかったという。 2つの実験とも今後の課題となるのは、それぞれの遺伝子がもつ具体的な機能を明らかにすることだ。

遺伝子の機能が明らかになったあかつきには、ヒトゲノム計画の進展にも大きく寄与すると期待されている。 このように多くのステップを要するだけに、もし1つの遺伝子だけを目的として一から作業をはじめるとすると、数十億円もの費用がかかってもおかしくない。
アメリカで多発する遺伝病の1つに、蕊胞性線維症という生命にかかわる病気があるのは前に紹介したが、この遺伝子をクローニングするのにかかった費用は、5千万ドルとも1億ドルともいわれている。 しかし、最初からDNAの配列が公開されていて、誰もが自由に研究データとして使えるようになっていたらどうだろうか。
調べたい遺伝子がどのあたりに位置するか、データベースと照らし合わせれば見当がつくだろうし、場合によっては配列の予測までできるかもしれない。 いずれにしても、時間も費用も大幅に節約できるのはもちろん、遺伝子研究が合理的に進むのは間違いない。

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